大島紬のカラーコーディネート(配色)を楽しむために、
まずは色の基本をおさえておきましょう。
この内容は、大島紬に限らず
着物でも洋服でも、インテリアやデザインにおいても基本となる部分ですので、
ぜひ大島紬以外のシーンでも役立ててみてください。
2006年よりカラーコンサルタントとして活動しています。
色彩研修などでお話させていただている内容もたくさん含まれています。
色の基本
色を選ぶときには、
- 何色を選ぶか
- 色と色の組み合わせ(配色)はどうしようか
などについて悩んでしまう方もいると思います。
素敵な配色を楽しむには、まずは2つのポイントを知っておくといいでしょう。
【色相を選ぶ】今日は何色にする?
「色相」は、赤・青・緑などの「色の相違(ちがい)」のことを表します。
その色を、順序だてて並べ環にしたものを「色相環」といいます。
色相環の、色の順序は「虹の色の並び(スペクトル)」と同じです。
色の選び方は、
- その日の気分で色を選ぶ
- なりたいイメージで色を選ぶ
- TPOや相手にあわせて色を選ぶ
など、そのシーンによって楽しみ方を使い分けてみましょう。
【トーンを選ぶ】 今日はどのような色にする?
例えば「青色」でも
明るい青色か、暗めの青色か、鮮やかな青色か・・・という「どのような色か」というトーンを選べるようになると、コーディネートのときの色選びが楽しくなります。
トーンとは、
明度(明るい⇔暗い)の度合いと、
彩度(鮮色⇔濁色)の度合いのことですが、
以下の表のように可視化できます。
大島紬の中でも、泥大島は図の「dkg・dk・g」のトーンに分布します。
- 凛としたメリハリの効いたコーディネートにしたいときは、
離れたトーンの色を合わせましょう - 穏やかなグラデーションの効いたコーディネートにしたいといは、
同じトーンまたは近いトーンの色を合わせましょう