大島紬を着てみたいけど、どのような大島紬を選べばいいのか、
そんな方への、大島紬ご案内です。
初めての大島紬 ~初心者向け情報~
- 大島紬は「織物」の着物
- 織物とは、経糸と緯糸を交互に織り合わせた布地のこと
- 経糸と緯糸を織り合わせた模様「絣」が特徴
- 大島紬は、織物の中で唯一「2度の織り加工」がある
- 糸は「絹100%」
- その絹糸は、先(織る前)に染める「先染め」
- 先染めの大島紬には裏表がなく、仕立て直して長く着ることができる。
大島紬を着てみたい方へ / おすすめポイント
- 上品な光沢感が美しく、スルンとした滑らかな地風が肌触り良い。
- 着こむほど体に馴染み、さらに着心地が良くなる。
- 一反の重さは約500gと非常に軽く、ラクで着心地よい。
- 丈夫でシワになりにくいので、気軽に着用でき旅行などにもおすすめ。
- 着付けもしやすく、着崩れもしづらい
- 生地の裏表がなくどちらも使用できるため、仕立て直し長く着ることができる
- 「大島と着ている」という自尊心が、所作や振る舞いの美しさにあらわれたり、
「大島がもっと似合うように」という思いは、人を魅力的にしてくれる。
▶大島紬の注意点
泥大島の場合、色落ちがある。(天然染めたのめ多少泥落ちします)
→ 反物から仕立てる際の湯通しにより泥色落ちが抑えられています。
現在、本場大島紬の反物には、以下の内容の注意案内票が貼られています。
【泥染め大島紬の取り扱い上の注意】
泥染大島紬等は、植物染料(車輪梅等)の煎出液と泥染によって染色された、特殊性のある優れた織物ですが、多少色落ちすることがあります。泥大島紬をお召しになられる時、特に白系統の帯をご使用の際は水漏れ、汗、摩擦などにご注意の上ご愛用いただきますようお願いいたします。
毎日でも着て出かけられる汎用性の高い大島紬。
ぜひ一度、大島紬に袖を通してみてください。
紬の格 / フォーマルシーンではNGな理由
大昔は、絹糸から取り出した生糸の残りを紡いで糸にしていたものを「紬糸」としていたため、この紬糸で織られた着物は庶民の日常着とされていた歴史から、着物の格としてはフォーマルな場所には不向きとされています。
大島紬も「紬糸」は使用していないものの、名称から「紬」というカテゴリに該当し、
最高級のお洒落着として、普段のお出かけや食事会で着ていく着物と分類されています。
最高級のお洒落着として、普段のお出かけや食事会で着ていく着物と分類されています。
奄美大島では、地元の誇りである伝統工芸品として、結婚式や成人式でも大島紬を着用する方も多くいらっしゃいます。
※大島紬の振袖
https://oshimatsumugi.life/oshimatsumugi-manual/